2025/3/11 「DTP基礎【オンライン】」の記録です。
講師:夏目 佳奈先生
DTP(Desk Top Publishing)とは
1980年代に登場した「机上出版」を意味する言葉で、コンピュータを使った印刷物制作を指す。
DTPの導入により、従来の手作業による印刷工程が効率化され、デザイン表現の幅が広がった。
また、CTP(コンピュータ刷版)やオンデマンド印刷、ネット印刷の普及により、簡易かつ低コストで印刷物を作成できるようになった。
DTPに必要なハードウェア
- パソコン(Mac、Windows)
- ディスプレイ
- 入力装置(デジタルカメラ、スキャナ)
- 出力装置(プリンター:レーザー、インクジェット)
- 外部記憶装置(HDD、USBメモリー)
- ペンタブレット
- インターネット
DM作成
IllustratorのアートボードにPhotoshopで作成した写真を配置し、フルカラーの表現を活かす。
写真を使用することでリアリティが増し、Illustratorで作成したロゴやイラストを組み合わせると、より豊かな表現が可能になる。
また、文字やイラストの「読みやすさ」や「見やすさ」を意識し、配色バランスを考えながらデザインしましょう。
- 写真:レタッチ・トリミング・色調補正を整える
- 文字:最初は白や黒のベタ塗りでデザイン
- 配色:写真と文字が決まったら、さまざまな配色を試してみる
まずはレイアウトと文字を決め、最後に配色を工夫する。
CMYKとRGB
CMYKとRGBは、それぞれ異なるカラーモデルで色を表現する。
CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)
- 印刷用の色表現で、減法混色により色を重ねると暗くなる。
- RGBよりも表現できる色域が狭く、蛍光色などは再現できない。
- ブラック(K)は「Key Plate」の略で、輪郭や細部を強調するために使用される。
RGB(レッド・グリーン・ブルー)
- ディスプレイやデジタルカメラなど、光の三原色を用いた色表現。
- 加法混色により、色を重ねると明るくなり、3色を均等に混ぜると白になる。
- 色域が広く、CMYKでは再現できない鮮やかな色も表現可能。
印刷時の注意点
RGBの画像をCMYKに変換すると、色域の違いにより鮮やかな色がくすんで見えることがある。
印刷物を作成する際は、色の違いを理解し、適切に調整する必要がある。
色の3属性
色の三属性には、「色相」「明度」「彩度」がありる。
- 色相(Hue):赤・黄・緑・青・紫などの色味を表す。
- 明度(Brightness):色の明るさの度合いを表し、高いほど白っぽく、低いほど黒っぽくなる。
- 彩度(Saturation):色の鮮やかさを表し、高いほど純度が高く鮮やかになり、低いほどくすんだ色になる。
これらは色の心理的三属性と呼ばれ、人間の色の認識に影響を与える。