2025/7/2の記録です。
講師:大浜先生
デザイン総合制作実習・講義記録
「ポートフォリオ発表に向けて」
──受容と共感は、“伝える”ための土台。
講義の位置づけ
今回は、ポートフォリオ発表(最終プレゼン)に向けた準備講義。
発表内容を磨くだけでなく、**「どう聴くか」「どう伝わるか」**までを含めて学びました。
その核心が、今回のテーマ──**「受容と共感」**です。
受容と共感って、何のために必要?
✔ なぜ“評価されない場”が必要なのか
人は、評価されると防衛モードになります。
批判されたくない、バカにされたくない、見下されたくない──
その怖さが、「本音」「弱さ」「自分らしさ」を隠させてしまう。
だからこそ、評価を手放す場=受容の土台が必要なんです。
✔ 共感とは、“自分ごと”として聴くこと
「共感」はただの同情じゃありません。
相手の立場に立ち、自分の感情も動くことを許すこと。
たとえば──
✦「そっか、そこまでやってたんだ」
✦「うわ、それ私なら泣いてる」
✦「それって、勇気いったよね」
相手の話に、自分の心も一緒に震える。
それが、共感=感情のキャッチボールです。
プレゼンの真の目的
ポートフォリオ発表は、ただ作品を「説明する場」じゃありません。
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自分の歩んできたプロセスを言語化する
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相手に“伝わる形”で届ける
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そして、仲間の挑戦を真正面から受け止める
つまり、「語る力」+「受け止める力」=プレゼンの完成形。
受容と共感があると、何が変わる?
🌱言えるようになる
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「こうしたかったけど、できなかった」
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「途中で迷って、自信がなくなった」
→ 安心があると、“弱さ”も“悔しさ”も言えるようになる
🔎気づけるようになる
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「あの人、ここすごく工夫してる」
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「この配色、本人の気質が出てるな」
→ 評価じゃなく、“観察”と“共感”ができるようになる
💡繋がりが深くなる
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「作品」だけでなく、「人」としての魅力が伝わる
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「応援したい」という気持ちが自然と生まれる
講師の言葉から印象的だったこと
「発表の場で、“自分のことだけ話せばいい”と思っていませんか?
本当に大事なのは、“どう他者と関わるか”です。」
→ 発表って、「私はここにいるよ」って名乗る場。
でもそれは、「あなたもここにいていいよ」って示すことでもあるんだなと思いました。
まとめ
受容と共感は、技術じゃない。あり方です。
・「評価せず、存在ごと受け止める」=受容
・「他人の感情を、自分の内側でも感じてみる」=共感
この“あり方”でプレゼンを迎えることこそ、真のクリエイターとしての器を育てる一歩。
うれしかったこと記録
大浜先生に、「ポートフォリオが素晴らしい」と言っていただけたこと。
デザインだけでなく、伝え方・構成・言葉選びにまで自分なりの意図を込めてきたので、それが先生にちゃんと伝わったのが何よりも嬉しい。
おそらく、評価してもらえたのは…
- 全体構成に一貫したストーリー性があること
- 自己理解のパートに、私自身の深い言葉と在り方があったこと
- ただツールを使うんじゃなく、「何を・なぜ・誰に届けたいか」が明確だったこと
こうした、表面的なことばではない「内側から出てきた言葉」が評価されたんだと思う。
私のこれまでの積み重ねが、全部肯定されたようで本当にうれしかった。
誰かに評価されるためじゃなく、「自分の言葉で、自分の価値観を、自分で表現する」ことにこだわってきたので、そこをちゃんと見てくれたようでとても嬉しかったです。