2025/6/9の記録です。
講師:小谷先生
After Effectsを使って15秒動画を制作する中で、以下のスキルを身につける。
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コンポジション設計の理解
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キーフレームによるアニメーション作成
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映像効果(エフェクト)の活用
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書き出し設定と用途別の最適化
After Effectsとは
Adobe社の映像合成・モーショングラフィックス制作ソフト。通称「AE」または「アフター」。
主な機能
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テキストやロゴのアニメーション(モーショングラフィックス)
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映像に特殊効果を加える(VFX)
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背景差し替えなどの映像合成
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タイトルや字幕の追加
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2Dアニメーション制作
Premiere Proとの違い
ソフト名 | 主な用途 |
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Premiere Pro | カット編集や音調整など「編集」が中心 |
After Effects | 合成・装飾・アニメーションなど「演出」が中心 |
Premiereで素材をつなぎ、AEで装飾するのが基本の流れ。
制作ステップ:15秒動画を作ろう
コンポジション設定とファイル読み込み
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作業エリアは「コンポジション」
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解像度例:1920×1080(YouTube)または1080×1920(Instagramストーリーズ)
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フレームレート:29.97fpsまたは30fps
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デュレーション:15秒(例:0:00:15:00)
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必要素材(画像・動画・音声など)を読み込む
キーフレームで動きをつける
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キーフレーム=時間に応じた変化を記録するポイント
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例:開始位置と終了位置を記録してスライドさせる
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使用プロパティ:位置・スケール・回転・不透明度など
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補間の種類:
- イージーイーズ(自然な加速・減速)
- 線形(一定の速さ)
- ベジェ(グラフで細かく調整)
エフェクトを使う
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映像を印象的に仕上げるための加工
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よく使うジャンル:
- 色補正(明るさ・色味など)
- ブラー(ぼかし)・シャープ
- ノイズや粒子(グレイン)
- トランジション効果 -
エフェクトはドラッグ&ドロップで適用
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エフェクトコントロールパネルで数値調整可能
レイヤーの使い方
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文字:レイヤー→新規→文字
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シェイプ:レイヤー→新規→シェイプ
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マスク:レイヤー→新規→平面→図形ツールでマスク描画
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レイヤーは上にあるものほど手前に表示される
書き出し方法(レンダリング)
After Effects本体で書き出す場合
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メニュー「コンポジション」→「レンダーキューに追加」
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出力形式:QuickTime、AVIなど
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出力モジュール設定で画質・コーデックを指定
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RGB+アルファで透過動画も可(QuickTime形式)
Media Encoderを使ってMP4書き出し
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ファイル→書き出し→Adobe Media Encoderキューに追加
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形式:H.264(=MP4)
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プリセット:YouTube 1080p HDなど
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保存場所・ファイル名を設定してエンコード
書き出し設定例(目的別)
YouTube用
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H.264(MP4)
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1920×1080
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29.97fps
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プリセット:YouTube 1080p HD
Instagramストーリーズ用
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1080×1920(縦動画)
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30fps
透過動画用
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QuickTime形式 + RGB+アルファ
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背景を透明に設定して書き出し
読み込める主なファイル形式
映像
.mov, .mp4, .avi, .mpeg など
音声
.wav, .mp3, .aiff など
画像
.jpg, .png(透過可), .psd, .ai など
書き出し時の注意点
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高画質設定=ファイルサイズが大きくなる
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素材と同じフレームレートを選ぶのが理想
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SNS投稿ならMP4(H.264)が基本
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書き出す前に必ずプレビューで確認
まとめ:5つの基本ステップ
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コンポジション設定と素材準備
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キーフレームで動きを設計
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エフェクトで演出を追加
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レイヤー構成で整理・演出
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書き出し設定で目的に合わせた出力
今後の課題・活用例
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実際にSNS向けの15秒動画を自作してみる
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Premiere Proとの連携も試してみる
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テロップ動画や広告バナー風のアニメーションにも応用可能