2025/6/2の記録です。
講師:小谷先生
SNSとは?
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、Web上で人と人とのつながりを築くためのツールです。Twitter、Instagram、LINE、YouTube、TikTokなど、目的や特性に応じた多様なサービスが存在します。
WebデザイナーにとってのSNS運用の重要性
近年、Webデザイナーには「SNS運用の知識と対応力」も求められるようになってきました。具体的には以下のような実務が発生します:
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SNS向け画像やバナー作成(Photoshop・Illustrator)
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Webサイトへの埋め込み(HTML・CSS)
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投稿内容の更新や企画(プロモーション支援)
意識しておきたい3つの基本ポイント
① 埋め込みタグ(iframe)の仕組み
iframe
タグを使うと、別ページの内容を自サイト内に表示できます。見た目の調整はCSSで可能ですが、仕様上できること・できないことを理解しておくことが重要です。
② SEOとの関係
SNSでのリンク共有には直接的なSEO効果(検索順位の上昇)は見込めません。多くのSNSではnofollow
属性が自動で付与されるためです。ただし、SNS経由で拡散された情報が他サイトで引用されれば、被リンクによる間接的なSEO効果は期待できます。
③ 外部コンテンツ使用時の注意点
埋め込みや引用に頼りすぎると、仕様変更・サービス終了などのリスクがあります。事前にクライアントや社内チームと共有し、代替手段も検討しておきましょう。
💡就職活動にも活きるスキル
Webデザイナーの就活では、「SNS運用経験」もアピールポイントになります。以下のような経験は実務でも高く評価されます。
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SNS用バナー・写真加工:Photoshop/Illustrator
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Webページへの埋め込み更新:HTML/CSS
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日常的なSNS利用から得たユーザー理解・運用視点
1. 「運用視点」を持つデザイナーは重宝される
クライアントや企業の多くは、SNSを「集客導線の一部」として活用しています。ただ見た目がキレイなだけでなく、
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「誰に向けて」
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「何を伝えて」
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「どんな行動を促したいか」
を理解した上でデザイン提案できる人材は、企画職やマーケターとの連携にも強く、即戦力と見なされます。
2. SNSのフォーマットに合わせたデザイン力も必須
SNSごとに推奨サイズ・表示のされ方・ユーザー層が違います。
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Instagram → 正方形・縦長がメイン、ビジュアル重視
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X(旧Twitter)→ 横長が多く、情報量と視認性が勝負
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LINE → ファミリー層向けで、やわらかい表現が多い
それぞれに適したフォントサイズや余白設計、色選びができると、デザインの説得力がグッと増します。
3. 「言葉とデザインのバランス感覚」もアピールになる
SNSは「短い言葉+画像」で伝えるメディア。
つまり、「キャッチコピーとデザインをどう組み合わせるか?」という編集センスが問われます。
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どこを目立たせるか?
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情報を詰めすぎていないか?
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余白がストレスになっていないか?
など、視線誘導・感情の動線設計ができるデザイナーは重宝されます。
4. SNS運用のPDCAにデザインが関わることもある
デザイナーが直接「運用」することは少なくても、運用チームから以下のような声が届くことがあります:
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「この投稿、CTRが悪かったので改善したい」
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「テキスト量を減らして目を引くデザインにしてほしい」
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「ABテスト用に2パターン作ってほしい」
→ つまり、数字をもとに改善する姿勢(=マーケティングリテラシー)も、デザイナーに求められることがある。
SNSの歴史とこれから:時代とともに変化するコミュニケーションのかたち
SNSとは?
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、インターネットを通じて人と人がつながり、情報を共有したり交流したりするためのツールです。
「SNSってたくさんあって覚えきれない」「仕事で使ったことないSNSも覚えなきゃダメ?」と感じている方も多いかもしれません。けれど、未来を見通すには、まずはその歴史を知ることが第一歩になります。
SNSの始まり(黎明期:1995〜1999年)
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1995年、日本語版Windows95が登場し、個人のインターネット利用が急速に広がる。
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1996年、「みゆきネット」という会員制掲示板が登場。
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1997年、SNSの原型「SixDegrees.com」が誕生。
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1999年、匿名掲示板「2ちゃんねる」が開設。これが日本における“語れるネット文化”の土台に。
成長期(2000年代前半)
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2002年、「Friendster」がアメリカでスタート。
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2004年、日本で「mixi」・アメリカで「Facebook」や「Twitter」が登場。
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2005年、YouTube誕生。
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2007年、iPhone登場により「SNSをアプリで使う」時代に突入。
この時期、ネット接続が「時間制から定額制(ADSL)」へと切り替わり、Webサービスが一気に進化しました。
発展期(2010年代以降)
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2011年、「Instagram」が登場し、写真・動画共有型SNSが普及。
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2016年、「TikTok」が登場し、ショート動画ブームに。
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LINEなど、メッセージに特化したSNSも急成長。
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5G時代に突入し、通信速度と動画の品質が劇的に向上。
スマートフォンに最適化されたサービスが生き残り、PC向けSNSは次第に姿を消していきました。
そして現在
2022年時点で世界中のSNS利用者は46億人超(世界人口の58.4%)、日本国内では8,270万人(普及率82%)にもなりました。
私たちは日常的にSNSを使いながら、「情報収集」「仕事」「発信」など、あらゆるシーンで活用しています。
まとめ:SNSは“生活のインフラ”へ
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覚えきれないほど多種多様なSNSが存在しますが、すべてを網羅する必要はありません。
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流行やテクノロジーの変化を楽しみながら、必要に応じて学ぶスタンスでOK。
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SNSは今後も「進化」し続けます。柔軟に向き合うことが、賢い付き合い方です。
SNSの未来について:変わるテクノロジー、変わらないビジネスモデル
現状と進化の流れ
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デジタルトランスフォーメーション(DX)
SNSは単なるツールではなく、社会全体のDXを促進。
→ 官公庁もX(旧Twitter)やLINEを活用し、国民とつながる手段に。 -
教育現場への浸透
授業補助や学生間のコミュニケーションにSNSを活用。
→ 学びのスタイルも、よりオープンで柔軟に。 -
グローバルなつながり
SNSが国境を超えて人々を結び、新たなコミュニティを創出。
課題と向き合う
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フェイクニュース
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プライバシー問題
→ 情報リテラシーと安全な使い方が、今後さらに重要に。
未来のSNS:AI・AR・VRが当たり前に?
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AI統合によるパーソナライズ
ユーザーごとの「体験(エクスペリエンス)」が重視される時代へ。 -
AR(拡張現実)・VR(仮想現実)
新たな没入型コミュニケーションが可能に。
日本の現状と意識の変化
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日本は主要7カ国中「AI活用意識」で最下位。
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「AIで仕事が奪われる」ではなく、「AIとどう共存するか」を考えることが鍵。
変わらないビジネスの基本構造
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人を集める
(チラシ、TV、Web、SNS…媒体は変われど本質は同じ) -
宣伝する
(誰に・何を・いつ届けるかを設計) -
売買が生まれる
(ビジネスが動く仕組み)
最後に
テクノロジーは進化し続ける。
だけど本質は変わらない。
“集めて、伝えて、動かす”
その流れに、SNSやAIがどう絡むかを理解することが、これからの時代に求められます。