CMS構築

WordPressテーマ活用とカスタマイズの実践:CMS構築基礎③

2025/6/26の記録です。

講師:大浜先生

WordPressテーマの構造とTOPページの使い方

TOPページに使用されるテンプレートファイル

  • index.php:WordPressサイトに必須のベーステンプレート

  • front-page.php:TOPページ用テンプレートとして最優先で使用される

  • home.phpindex.phpより優先度が高く、front-page.phpがない場合にTOPページとして表示される

テンプレートの優先順位

  1. front-page.php

  2. home.php

  3. index.php


投稿ページと固定ページの違いと活用法

投稿ページ(single.php

  • 「新着情報」や時系列に並ぶコンテンツに適している

  • カテゴリーやタグを設定可能

  • パーマリンクの設定が適用され、アーカイブにも自動表示される

固定ページ(page.php

  • 「会社概要」「お問い合わせ」など、時系列に依存しないページに最適

  • 階層構造の設定が可能

  • 固定ページ同士のテンプレート切り替えができる


カスタムテンプレートの作成と活用

カスタムテンプレートの定義方法

<?php
/*
Template Name: gallery
*/
?>
  • 固定ページごとに独自デザインを適用できる

  • Template Nameの記述でWordPressにテンプレートとして認識される


条件分岐タグとループ処理の活用

条件分岐タグ一覧(例)

  • is_home():投稿ページ一覧

  • is_front_page():TOPページ

  • is_single():投稿ページ

  • is_page():固定ページ

  • is_404():エラーページ など

if文の基本構文

<?php if (条件): ?>
    条件に一致した場合の処理
<?php elseif (他の条件): ?>
    別の条件が成立した場合の処理
<?php else: ?>
    どれにも該当しない場合の処理
<?php endif; ?>

while文とループ処理の基本

<?php if(have_posts()): while(have_posts()): the_post(); ?>
    <?php the_content(); ?>
<?php endwhile; endif; ?>

投稿を他のページに表示させる方法

query_posts の基本例

<?php query_posts('showposts=5&cat=0'); while(have_posts()): the_post(); ?>
    <a href="<?php the_permalink(); ?>"><?php the_title(); ?></a>
<?php endwhile; ?>
  • showposts=5:最新記事5件表示

  • cat=0:すべてのカテゴリーを対象にする


アイキャッチ画像の表示方法

基本構文

<?php the_post_thumbnail(); ?>

サイズの指定

<?php the_post_thumbnail('thumbnail'); ?>
<?php the_post_thumbnail('medium'); ?>
<?php the_post_thumbnail('large'); ?>
<?php the_post_thumbnail('full'); ?>

サムネイル機能を有効にする

add_theme_support('post-thumbnails');

ウィジェットの設定と表示方法

functions.phpに追加するコード例

if (function_exists('register_sidebar')) 
    register_sidebar(array(
        'name'=>'sidebar',
        'id'=>'sidebar',
        'before_widget'=>'<div>',
        'after_widget'=>'</div>',
        'before_title'=>'<h3>',
        'after_title'=>'</h3>'
    ));

表示側の記述例(sidebar.phpなど)

<?php dynamic_sidebar('sidebar'); ?>

まとめ:最低限覚えておくべきWordPressカスタマイズの基礎

  • 実務で頻出するテーマ構造やテンプレートの基本を理解

  • 固定・投稿ページの違いを押さえ、目的に応じて活用

  • 条件分岐・ループ処理・アイキャッチ・ウィジェットなど、パーツ別のカスタマイズ力を高めておくと、今後のサイト運用に大きく役立つ

サイト引っ越しに便利!All-in-One WP Migrationの使い方

今回は、WordPressのサーバー移管(引っ越し)作業を行いました。

使用したのは、プラグイン「All-in-One WP Migration and Backup」。初心者でも扱いやすく、手順通りに進めれば安全に移行できます!

 

エクスポート編:まずは旧サイトからデータを取り出す

使用プラグイン

🔧 All-in-One WP Migration and Backup

エクスポート手順

  1. WordPress管理画面から「All-in-One WP Migration」を開く

  2. 「エクスポート」→「エクスポート先」→「ファイル」を選択

  3. エクスポート完了後、ファイルをダウンロード

💡この作業をしても、元のサイトは消えません!(安心)

 

インポート編:引越し先での作業

引越し先のWordPressでやること

  1. 「All-in-One WP Migration and Backup」を同じようにインストール

  2. 「インポート」メニューから、先ほどエクスポートしたファイルを選択

  3. インポート完了後、画面の指示に従ってログインしなおす

インポート後のチェックポイント

✅ 忘れずに以下を調整しましょう!

  • パーマリンク構造の再設定(カスタム設定が崩れていないか確認)

  • サイト管理者のメールアドレスを変更(旧環境のままになっている可能性あり)

  • 仮ユーザー「test」などが残っている場合は削除

注意点:エックスサーバーを使っている方へ

エックスサーバーでは、**All-in-One WP Migrationのインポートに容量制限(初期状態で最大40MB)**があります。

🧩対策

今回は、エックスサーバーの「WordPress簡単移行」機能を使って移行することで解決しました!

管理パネルから「WordPress簡単移行」を選択し、旧サイトの情報を入力するだけで自動引っ越しが完了します。

  • この記事を書いた人

Kumi

金融分野のリライトを中心に活動しているライターです。 FP資格を持ち、ライフプランや心理学の知見を活かした執筆を行っています。 職業訓練校でWEBデザインを学びながら、「書く・伝える・見せる」を意識した情報発信に取り組んでいます。 繊細さと好奇心を活かし、読者に気づきを届けられる文章を目指しています。

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