2025/5/20 「WEBディレクション概論④【オンライン】」の記録です。
講師:アキヤ先生
マーケティングとは「売れる仕組み」をつくること
マーケティングとは、単に広告や宣伝のことではありません。
市場調査から商品開発、販売促進、営業、販売後のサポートまで――
商品やサービスが「売れる仕組み」を総合的に設計することを指します。
この考え方は、就職活動や転職活動にも応用できます。
就活=自分という商品のマーケティング
講義では、就職活動をマーケティングに当てはめて考えました。
自分を「商品」と見立てることで、就活が戦略的に見えてきます。
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市場調査:求人検索、人材紹介会社との面談、説明会参加など
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商品開発:履歴書、職務経歴書、ポートフォリオ
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広告宣伝:求人媒体への登録・応募
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販売促進:訓練校での活動、求職支援の活用
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営業:応募書類、メール・電話、面接
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販売:実際の勤務、スキル提供
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サポート:勤務継続、雇用形態の調整など
こうして見ると、みなさんすでにマーケティング的視点を自然に取り入れているんです。
デザイナーとしての価値を高めるには
デザインの仕事で目指すべきは「ラグジュアリー=贅沢で特別な体験の提供」。
そのためにはまず、「はやい」「やすい」「うまい」を極めることが大前提です。
クライアントにとっての価値は、ただ上手いだけではない独自性や提案力にあります。
「高くてもお願いしたい」「この人にしかできない」そう思われる存在を目指しましょう。
ポートフォリオは「伝える」ためのツール
面接において、ポートフォリオはあなたを知ってもらうための重要なコミュニケーションツールです。
紙のポートフォリオは、操作トラブルもなく、会話のリズムを壊さないという強みがあります。
また、Webポートフォリオはより広く・深く自分を表現できます。
企業に応じて「紙」「Web」「個別URL」を使い分けるのが理想的です。
面接に進むポートフォリオの特徴
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印象を残す工夫
履歴書の写真を工夫する、自己紹介ページを作るなど、「どんな人か」が伝わる構成に。 -
スキルや強みが明確
Photoshopでのレタッチ、合成、バナー制作など、具体的なスキルを整理して伝える。 -
他業種経験もアピール
営業、接客など、別職種で培った経験も、応募職種に貢献するならしっかり伝えましょう。
紙ポートフォリオのコツ
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冒頭にインパクトのある作品を配置
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レイアウトのルールを統一し、情報の整理された見やすさを重視
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自己紹介・スキル・将来像・作品紹介・制作プロセスの5要素で構成
限られた時間の中で、担当者の目を惹き、印象を残す工夫が求められます。
最後に:マーケティング思考はこれからの時代の必須スキル
就職活動も、仕事も、人生も「誰に・何を・どう届けるか」の連続です。
マーケティング思考があるだけで、仕事の精度も自分の魅せ方も格段に変わります。
焦らず、自分のペースでいい。
でも確実に、前に進む力を育てていきましょう。
面接対策
生成AIを活用して“伝わる”自分をつくろう。
面接の本質は「確認」と「交渉」
企業が面接を通じて知りたいのは、応募書類で伝わらなかった“リアルな人物像”です。
面接とは、企業と応募者との相互理解のための確認であり、条件などのすり合わせを行う交渉でもあります。
だからこそ、「自分の強みや魅力」を相手に合わせてわかりやすく伝える準備が大切です。
面接前に整えておきたい3つの書類
就職活動で必要な基本書類は、以下の3点です。
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履歴書:学歴や職歴を記した基本情報
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職務経歴書:これまでの経験やスキルを具体的に記載したもの(自由形式)
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ポートフォリオ:自分の作品や実績を紹介する資料(Webサイト形式なども可)
これらはすべて、面接前の“準備”であり、“自己理解の言語化”の第一歩です。
書類作成のポイント(職務経歴書編)
職務経歴書には、以下の要素を整理して入れるのが一般的です。
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記入年月日と名前
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職歴の要約(どんな仕事をしてきたかの総括)
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会社概要(どんな規模・業種の会社か)
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職歴(在籍期間、業務内容など)
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資格・特技など
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自己PR(再現性のある経験やスキル)
確認しておきたいチェック項目:
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誤字脱字、日付ミスがないか
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読みやすいレイアウトになっているか
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数字や実績で具体的に書かれているか
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経験を“網羅”するのではなく“絞って”いるか
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自社で活かせるかどうかが伝わる内容になっているか
面接対策に「生成AI」を使うという選択肢
面接の準備には、ChatGPTなどの生成AIが強い味方になります。
◆ 活用の基本ステップ
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自分の情報を入力して整理する
(職務経歴、自己PR、スキル、希望条件など) -
企業の情報を合わせて入力する
(社風、事業内容、求める人物像など) -
模擬面接のように質問を投げてもらう・答えを要約してもらう
自分の情報をうまく伝えられない場合は、「説明が足りていない」「自己理解が浅い」「企業研究が不十分」なサインでもあります。
AIにうまく伝わらない=人間にも伝わらない、という視点で練習できます。
本番で思い通りに話せなくても大丈夫
実際の面接では、練習通りにいかないことの方が多いです。
でも大切なのは、話す中身をすべて覚えることではなく、伝えようとする姿勢です。
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デザイナーやクリエイターに求められるのは「言葉のプロ」ではなく「想いを伝える力」
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面接を何社か経験する中で、自然に慣れていきます
最後に|生成AIの活用は、これからの基本スキル
生成AIは、ただの便利ツールではありません。
「自分をどう伝えるか」「どう整理し、どう表現するか」を学ぶためのフィードバックツールでもあります。
面接は「確認」と「交渉」。
あなたの魅力を伝えるために、生成AIをどんどん活用していきましょう!